「京たけのこ」の伝統イメージを伝える、素朴さと高級感をかね備えた平袋デザイン
小川食品工業株式会社 様
京都府長岡京市に拠点を構える小川食品工業様は、300年続く伝統栽培法を守りながら筍を育て、熟練の技を持つ生産者が収穫した新鮮な「京たけのこ」を商品化されています。今回「京たけのこ佃煮4種類」と「たけのこづくし3種類」をPP袋から平袋へのリニューアルデザインを行いました。お中元やお歳暮でギフトセットとしても販売されるため、小川食品工業様のこだわりを伝えられるパッケージを目指しました。
プラスチックから紙パッケージへ
サステナブルな取り組み
お土産としてサービスエリアなどでも販売したいけれど、PP袋パッケージでは色が暗く売り場で映えないという意見より、明るく華やかなデザインを目指しました。
また、平袋にすることで小ロットでの発注が可能になり、納期が短縮するというメリットと合わせて、SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)の観点より環境に配慮した紙パッケージへと変更しました。
和柄をグラデーションと一体化させたデザイン
一年かけて大切に世話をし、手作業で収穫する「京たけのこ」の装いとしてパッケージは「素朴さ」と「高級感」の相反するイメージを融合させたいと考えました。たけのこや京都長岡京のきりしまつつじを手書風のイラストでポイントとして入れ、上部の濃いグラデーションから和柄が現れることで上品な雰囲気を演出しています。
紙は包装紙や紙袋でよく使用される、表面はツルツル、裏面はザラザラとした特徴を持った「キャピタルラップ」を採用しました。今回はあえてザラザラとした裏面を表面として使用し、インクが少し滲みぼやけた印象が、グラデーションのやわらかい雰囲気をより効果的に引き出します。
ギフトセットを想定したパッケージ
商品がギフト箱にセットされた際にどのように見えるかを考慮しデザインのレイアウトを検討しました。
「京たけのこ佃煮4種類」と「たけのこづくし3種類」共に、重なった時の華やかさを大切にし、白の余白を設けて品名を目立たせながらもデザインに目が行くよう制作しています。
サービスカテゴリー
担当営業:服部 浩明 デザイナー:横山 沙代子